高度な技術がなくても気楽にできるスポーツです。身近な所に公園、グラウンド等があれば誰でも楽しめるミニゴルフです。



(1) 運動場、公園、河川敷など適当な広さと場所があれば、どこでも手軽にできます。広さに応じてホールポストの数を設定し、池や木などの障害物や起伏のある場所を組み入れても楽しめます。

注)適当な広さとは、一緒にゲームを楽しむ人数や経験の度合いなどによって異なるので、一律に示すことはできませんが、ゴルフのパター練習のような考え方をすると、5m四方の広さがあれば6人程度の「トマリ練習」やトマリゲーム(5〜10球のうち、何回1打でトマリにできるかを競争的に練習する。)などは可能です。

(2) 比較的小人数で日常の練習ゲームを行うような場合は、1つのホールに対して3方向からのコースを作り、次図の例のような配置をすると20m四方程度の広さがあれば、9〜27名程度が同時に9ホール分の練習が可能です。ほかにもいろいろな工夫ができるでしょう。

(3) 公式の大会を実施する場合には参加予定人数や会場の広さ、参加者の健康状態、経験の度合いなどを勘案し、ポストの位置などをレイアウトして、主催者が定めます。
 この場合、コースは最長でも50mを越えない範囲で白由に設定し、プレーヤー同士の身体接触やクラブ、ボールによる障害に配慮しながら、しかもプレーヤーの移動方向が錯綜しないようにするレイアウトの工夫も大切です。



@
クラブ
クラブはグリップとヘッドからなっています。クラブは滑らかな木製等で長さは50cm以上100cm以下です。

A ボール
ボールはグラウンド上で弾まないものとします。重さ75g以上95g以下、直径は6cm(±1.1cm)の正円であります。

B ホールポスト
高さ61cm以上161p以下、ポストナンバーを示す旗をつけます。ホール部分の中心部には「トマリ」を表す鈴をつけます。

C スタートマット
スタートマットのティの高さはマット面から1.5cmです。



楽しみ方は、クラブでボールをホールポストを目指して打ち、ホールポストに何打で入れるかを競います。
(1)
人数等について
コース数(ホールの数)と同じ数の4〜6名のグループを作り、グループの代表が集まって、くじ引きなどにより出発するホール(またはコースNo)を定めます。

(5グループで8ホールを同時にまわる時の例)
Aグループ出発ホール@→A→B→C→D→E→F→G
Bグループ出発ホールA→B→C→D→E→F→G→@
Cグループ出発ホールB→C→D→E→F→G→@→A
Dグループ出発ホールC→D→E→F→G→@→A→B
Eグループ出発ホールD→E→F→G→@→A→B→C
この例のように各ホール(コース)ごとに、1グループずつ配置し、以後、順次すべてのホールをプレーして回ります。
8ホール(8コース)の会場で1グループ6人の編成をすれば48人が同時にプレーできます。
(2) 同行するグループの中で、競技成績を記録する記録係を1〜2名定めます。
(3) グループの中でメンバーの打順をジャンケンやくじ引きなどで定め、記録係が記録用紙に打順に従って氏名を記入します。また、同時にプレーしてまわるホール番号を記入しておきます。

(4) 競技成績の記録方法例と標準コース例

〈日本グラウンド・ゴルフ協会標準コース〉
グラウンド・ゴルフのコースは、プレーする場所や人数・技能の条件に応じて、適切なコースを設定すればよいのですが、いちおう標準コースを設けています。ホ−ルポストは外回りコース4ポスト、内回りコース4ポストの計8ポストを設定します。
(5) 準備が整えば、スタートの合図を待って(合図をしない場合は、他のグル,プと連絡を取り合って)ゲームを始めます。




(1)
プレーヤーは、コースごとに定められた出発地点(スタートマットを置く)にボールを置き、クラブのヘッド部分でホールポストのある方向へ、または短い距離では直接ホールポストを狙って、ボールを打ちます。
(2) 1打目でホールポストの鉄輸の中に入って停止(ホールインワンという)すると、すべてのプレーが終了した時、ボーナス計算をすることになっています。
(ホールインワンについては、3打引くことが出来ます。)
(3) 2打目以降は「トマリ」になるよう、ホールポストの鉄輸を狙ってボールを打つ力を調節しながら、「トマリ」になるまでプレーを続けます。
このときは「トマリ」になった人を除きながら、打順に従って、3打目、4打目とグループ全員が「トマリ」になるまでプレーします。
このようにして、設定されたコース(通常は標準8ホールを2回まわる。)を全部プレーしてまわって、合計打数の少ない人が上位成績となります。
このときは「トマリ」になった人を除きながら、打順に従って、3打目、4打目とグループ全員が「トマリ」になるまでプレーします。
注)
全員が第1打を打つと、続いて第2打ですが、第2打を打つ順番は
(A) 第1打と同じ順番
(B) ホールポストから遠い人から順に
(C) ホールポストから近い人から順にの3通りの中からあらかじめ決めておきます。



プレーごとの正否を判定する審判員が居ないゴルフ型のスポーツでは、プレーヤーが同じ条件で気持ちよくプレー出来るために基本的なマナーやエチケットを大切にします。
@ プレーヤーが打つ前後は、話したり、ホールポストの直後に立ったりしてはなりません。
また、自分たちの前を行く組のプレーが終わるまでボールを打ってはなりません。(第2条)
A ゲームは、ア.所定のボールを、イ.決められた打順に従って、ウ.スタート位置から打ち始め、工.ホールポストに入って静止した状態(トマリ)までの打数を競うものです。(第4条)
B プレーヤーは自分のプレーが終わったら、速やかに次のプレーヤーの妨げにならない場所に行きます。(第1条)
C プレーヤーは、白分の作った穴や足跡を全部直して行かなければなりません。(第3条)



(1) ゲーム中、プレーヤーはいかなる打球練習も行ってはなりません。(第6条)
注) 空振りは何度しても反則になりませんが、ボールを打って練習すると反則となり1打付加します。
注) ゲーム中とは、通常プレー開始の合図があってから最終プレーヤーのプレーが終了するまでです。
注) プレーグラウンド以外での練習には適用されません。

(2) ボールを打ちおわると、他のプレーヤーがプレーする妨げにならないコースを通ってすみやかに自分のボールのある位置に移動します。(第1条、第3条)
注) 標準コースによってゲー一ムをする場合には、アウトコースはコースの外側を、インコースはコースの内側を移動するとよい。
注) 自分のボールの位置へ移動する別の方法をとることがあるので、大会等に参加した場合には、指示があれば従うこと。
(3) プレーの妨げになるボールは1時的に取り除くことを要求することが出来ます。(第11条)
・取り除くのは、ボールの持ち主です。(同条)
・その時、ホールポストに対してボールの後方にマークして取り除きます。(同条)
注) 通常は、自分のボールとホールポストを結ぶコース上にあるボールの持ち主に対して、取り除くことを要求出来ます。
注) 自分のボールの位置に移動したプレーヤーが、妨げになりそうだと気がついたら声をかけ合って、マークした上で取り除くように心がけることも大事です。
(4)

プレーヤーのボールが他の人のボールに当った時には、
ア.
当てられて移動したボールは元に戻します。
イ. 当たったボールは、ボールの止まったところからプレーをします。
(5) ボールは、あるがままの状態でプレーします(第8条)
コース上やプレーする周辺に在るものをプレーの邪魔になるからと言って、取り除いたり、移動したり、あるいはくぼみなどに足場を作ったりしてはいけません。
(6) ボールが紛失したり、コース外に出てしまった場合は、「ボールが出た位置」または「見失った位置」を同伴プレーヤーとともに確認しながら、その位置からホールポストに近寄らないで、プレー可能な箇所にボールを出して、(通常クラブ1本分の距離の範囲)1打加え、つぎのプレーをします。
(7) ボールがポスト鉄輸の脚の所に止まったときは、ホールインを狙った打ち方をしないで、ポストの脚にクラブが当らないように気をつけながら、一旦脚の開いた位置に打ってから「トマリ」を狙って打つようにします。


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