近代シャッフルボードは、1913年、それまで船上のデッキでプレーされていたシャッフルボードを、アメリカ・フロリダのディトナビーチに上陸させたことに始まると言われています。
キュー(細長い棒)で、ディスク(円盤)を押し出すようにシュートするゲームです。一種の陣取りゲームの趣があります。



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日本シャフルボード協会の公認常設コートで行います。
公認常設コートがない場合は、常設簡易コートまたは、専用カーペットを用いますが、公式戦を行うことは出来ません。
A カーペットコートは、エプロンの部分(プレーヤーが立つ部分)がないので、幅約1.8m、長さ約12mです。カーペットコートは、正式なコートに比べ、ディスクの滑りが悪いので、力が必要です。そのため、長さ9mのタイプもあります。
B カーペットコートを使えば体育館、会議室、大広間、駐車場など平らで湿気のない所であれば出来ます。



(1)
ディスク
円盤のことです。イエローとブラックの2色があり、合成樹脂製です。直径15.2cm、重さ425g、厚さ1.4〜2.5cm。各色4個、計8個のディスクが必要です。ディスクキャリーに入れて保管します。
(2) キュー
 ディスクをシュートする棒のことです。棒の先端は二股になっています。二股の部分はキューヘッド(フォーク)と呼ばれますが、いろいろなタイプがあります。グラスファイバー製ですが、キューヘッドやグリップ部分は合成樹脂製です。全長190.5cm以下。キューヘッドが傷んだときは、この部分を交換出来るようになっています。
(3) カーペットコート
 厚さ7〜8mmの不織布です。2種類のサイズがあります。

12mタイプ 幅約1.8m、全長約12m。
9mタイプ 幅約1.8m、全長約9m。
柔らかなカーペットなので、多少の伸び縮みがあります。土の上、ほこりの多い地面には適しません。汚れたときは、掃除機をかけます。
また、濡らしてしまうと滑りが悪くなりますので、なるべく乾燥した場所に保管します。
コートを広げるだけで、すぐにプレーを楽しめますが、コートの両端を、両面テープで固定したほうが良いでしょう。
(4) その他
得点板、ディスクキャリー、収納袋(コートとキュー用)、両面テープなどがあるとよいでしょう。
また、公認コートでゲームを行う場合は、グラスビーズを敷くのが一般的です。



(1)
人数
1人対1人(シングルス)、2人対2人(ダブルス)、あるいは 1人対1人対1人(ラウンドロビン)で行います。
(2) ゲームの進め方
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プレー開始前に先攻、後攻(これをカラーリードという)をジャンケンで決めます。
A 先攻はカラーディスク(黄)、後攻はブラックディスクとなります。
B 10-OFFの内側に、それぞれ自分のディスクを4枚づつ並べます。
C セパレーショントライアングルが、それぞれのスタートエリアを区分けします。
D ディスクは、線やセパレーショントライアングルに触れないように注意して並べるようにします。
E 先攻が、まず、1枚のディスクをシュート、次に後攻が1枚のディスクをシュートします。
F
注)
このように、8枚のディスクを交互にシュートすると、1フレーム終了となります。
ア.
三角形の底辺の部分(先攻[OFF]、後攻は[10]のところ)に置きます。
イ. 2フレーム以降は、先攻、後攻を逆にして、得点ゾーンも向きを変えて行います。
ウ. ディスクをはじき飛ばしてもかまいません。自分の得点ディスクを保護するために、ガードの役割をするディスクをつくリ、相手の得点ディスクをはじき出し、自分のディスクをその位置に止めるなどのテクニツクを身につけましょう。
(3) デッドディスク
次の場合は、デッドディスクとなり、直ちにコート上から取り除かなければなりません。
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デッドラインに到達しなかったディスク。少しでもデッドラインに触れている場合はデッドディスクではありません。
A べ一スラインよりも、うしろのディスク。少しでもべ一スラインに触れているディスクは、デッドディスクではありません。



◎1フレーム終了後に、得点を計算します。
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三角形の得点エリア(スコアリングダイヤグラム)に入っているディスクが、得点されます。

この場合、少しでも線に触れているディスクは、得点されません。
線に触れているかどうかの判定は、判定する位置の真上から垂直に見下ろす方法で行います。
A 10-OFFの内側(キッチン)に入っているディスクは、マイナス10点とします。
セパレーショントライアングルは、線ではないので、ディスクがこれに触れていても、マイナス10点となります。
B セパレーショントライアングル

10-OFF区域がシュート位置になります。その区域内の中央に細長い三角形のマークがあり、セパレーショントライアングルと呼ばれています。
これは、シュートを制限するマークでラインではありません。
つまり、シュートされたディスクが反対側のセパレーショントライアングルに触れても、マイナス10点となります。
シュートする位置は、スタートエリア内なら、ディスクを移動させても構いません。
スタートエリア内の有利な位置(つまり有利な角度)からシュートするのも、重要な作戦の一つです。



勝敗を決めるには、フレーム制とポイント制の、2つの方法があります。

フレーム制は8、12、16のいずれかのフレーム数を定めて、それぞれの終了時の得点を争います。正式には16フレーム制が採用されており、ゲームは約60分の時問を要します。

ポイント制は50、75、100点のいづれかの点を定めて先取した方が勝ちとなります。同点の場合は、延長フレームを行います。延長フレームは、得点に差が出るまで2フレーム単位で続けます。



ゲームの形式には、シングルス、ダブルス、およびラウンドロビン等の種類があります。ゲームの形式によって、ゲームの進め方が多少異なります。
(1).
シングルス
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イエローディスクは、セパレーショントライアングルの右側、ブラックディスクは左側に置きます。
A イエローディスクから、シュートを開始します。
B 8枚のディスクを交互にシュートします。
C 得点を計算します。
D 次に、コートの反対側に移動します。
E 同じようにゲームを続けます。

ただし、イエローディスクは、セパレーショントライアングルの左側、ブラックデイスクの先攻となります。つまり、先攻・後攻は1フレームごとに代わります。

同じコートで、同時にシングルスを2ゲーム行うこともできます。この場合他のチーム同士が対戦しているときは、休みとなります。ただし、両サイドにプレーヤーが待機しているので、全く歩かないでゲームができます。
(2) ダブルス
@ チームのパートナーは、コートの反対側に待機します。
A イエローディスクは、セパレーショントライアングルの右側、ブラックディスクは、左側におきます。
B イエローディスクから、シュートを開始します。
C 8枚のデイスクを交互にシュートします。
D 次に、反対側のパートナー同士が同じようにゲームを続けます。ただし、イエローディスクは、セパレーショントライアングルの左側、ブラックデイスクは右側に置き、今度も、イエローディスクの先攻となります。つまり、イエローチームが2回続けて先攻となります。
E 再び、8枚のディスクがシュートされると、ダブルスの1フレームが終了したことになります。
F 次は、ブラックチームが2回続けて先攻となります。


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